もじもじ

カーテンコールを受けるのは俺たち

アムステルダム

わたしの地元は市内だけど静かな住宅街でなにもない。なにもないっていうのはカラオケとかうるさいお店もなければおしゃれなカフェがあるわけでもない。おいしいケーキ屋さんと大きなショッピングモールがある。そういえば最近パン屋さんができた。

昨日実家時代に使っていた駅から実家まで久々に歩いた。とっても良い天気で遠くに山が見えた。ほぼまっすぐ歩けば家に着く。途中で頭上をワンマン運転の路線鉄道が上を走っていくことがある。あーなにもない、天気がいいと綺麗に山が見える、本当にここが好きだ。地元の人は全然好きじゃなくて、好きな人なんて幼なじみ2人がいるだけで、その2人もいまは結婚して県内のほかのところにいる。わたしも。

なにもないこの風景がほんとに好きで、同じ市内でも少しだけ街ないまのところからはやく抜け出したい。住んでる部屋は気に入ってるんだけど、民度がやや悪い。

実家に帰りたいわけではなくてゆっくりしたあの土地に帰りたい。わたしのいまの居場所はもう実家でないんだなと帰るたびに思うし、それでよいとも思う。

 

昨日父がキャンプ用品でチェア2脚買うのに付き合った。背中を押す要員だった。元販売員で人の買い物見るの好きなので楽しかった。

父は趣味人で昔からカメラが趣味だけど、最近はデイキャンプにはまっている。わたしもデイキャンプ興味があるのでふうんって感じで様子を見てたら公園で椅子と机を持ってコーヒーを沸かして飲んだ!って写真を見せてもらって、わたしがもう何年もやりたいって言ってたことをやっていた。羨ましかった。

YouTubeで情報仕入れたり本当に楽しそうでよかった。わたしが結婚してからのほうが仲良くなって、どんな人とも適切な距離感があるんだな〜としみじみする。チェア借りてわたしも湖畔でコーヒー飲もう。帰りたい場所についてまじめに考え始めないといけない。

 

わたしは形から入るし凝り性だし良いものが好きなのでお金かかるし厄介であるな〜と思ってるんだけど、父を見たらかわいいランタンとかホットサンドメーカーもちゃんと燕三条のステンレスのやつとか選んでて血を感じる。遺伝だったのか…と家から離れて思った。

 

地元について考えてた時に、ずっと付き合ってた人に「街じゃなくて町って感じでいいよね」と言われて、ほんとにそうだしそうやって言ってくれるところが好きだったことを思い出した。

 

夕方にこうやっていろいろ考えて運転していたらいまわたしは幸せなんだなと思った。

昔の苦しかったこと、まだ消化できていないこと、やりたいことがあること、湖を見に行く予定を立てられること、綺麗な景色が好きなこと、家族が元気なこと、欲しい服の色を迷うこと。全て自分のもので、自分で考えることができてよかった。寒くなってきたけど、暖かくして過ごそうね。

 

p.s.

散歩がてらスタバでこの記事書いてるんだけど、ピスタチオクリームケーキ、美味しい〜!みんな食べるといいよ。最近ピスタチオ人気でかなりありがたい。殻剥くのに指痛くしながら豆食べてる女だったから。